名探偵の休日




 ・・・・あーあ。





 雨ばっかで、うっとおしいったらありゃしねぇ。



















 おまけに寒いしよ。

 服なんて、夏物もう出しちまって、半袖しかねーし。























 なんかなー・・・・





 たまーの休みなんだけどなー・・・・何もやる気しねぇ・・・・・

























 工藤新一。



 名探偵も、今日は休業日。



























 ぼーっと起きて。



 ぼーっと過ごして。















 ・・・しとしと降る雨を、ぼーっと眺めて。





























 気付けは、もう闇の中。

 静かに目を伏せる。

























「何か最近、服部の事ばっか考えてるな・・・・・」























 眠たげな眼差しで、窓の外を見る。

 硝子に映るはずの無い幻影は・・・誰かの顔に似ていた。


























ひとくぎり
























 あいつと出逢ってから、何度目の梅雨だろう。
























 ・・・・新一は、自分の心に芽生えた気持ちをまだ知らない。































Fin