我慢




「随分待たせてくれるやんけ」

「しょーがねえだろ。こちとら学業の傍ら事件解いてんだ」

「せやけど6月の初めに逢うたっきりやぞ? 俺が恋しいとか思わんかったんかい」

「はいはい拗ねんなって。こーして6月最後の日に来てやってんだから」

















 6月と7月の狭間。

 工藤新一と服部平次は、約1ヶ月ぶりに肌を重ねる。

















 ・・・・・梅雨らしく蒸し暑い、夜。





















「工藤が居らへんと調子狂うわ」

「何だそりゃ」

「まーええねん。もう終わったんやろ? 土曜、久々に海行かへん?」

「・・・・・悪い。今度は別件で、明日北海道行かなきゃなんなくてさ」

「なぬ!?」





















 薄暗い闇の中。

 平次はつい、素っ頓狂な声を出す。









 ・・・・・腕の中の新一は、何故か微笑っていた。


































ひとくぎり





























 忙しいのも本当。

 逢いたいのも、本当。



 そして。



























 ・・・・こうして久しぶりに逢うお前を、たまらなく好きだと思う自分が居るのも本当。



 だから。





























「今度帰ってきたら・・・・・・・3日間思う存分、ヤらせてやっから」



























 俺も我慢してんだから、お前もあとちょっと我慢しろよな?














































Fin