生きる













「なあ。工藤にとって『生きる』って何や?」

「死に向かって生活すること」

「・・・・おえ」

「その通りだろ。全ての人間は、生まれ落ちた瞬間から避けられない『死』に向かって歩いてるんだ」













 2005年8月28日。

 夕方を迎える頃、工藤邸のリビング。



 平次は24時間テレビを見ていて新一に問う。













「んな事実を聞いてるんやなくてやな」

「だからこそ日々を後悔なく生きなきゃならない。明日も同じ生活が出来るなんて、誰にも解らないんだし」

「工藤~」

「じゃあお前はどうなんだ、服部」















 薄暗い室内。

 テレビからの人工的な光が、新一の表情を照らす。



 息を呑むほど綺麗なそれ。

 平次は、視線を逸らす事なく見つめる。















「俺は、『関わる』ことや思う」

「へえ」

「出会って知って関わって―――――――・・・こうして一緒に居る事も『生きてる』からやろ」

「・・・・・」

「まあ日々を後悔なく行こうっちゅーんは同感や。そう思うからこそ、俺はココにいるんやし?」



















 満面の笑み。

 いつも変わらない、新一への想い。







 過去を後悔しても始まらない。

 それよりも、前を見て。



























 『生きる』。











 ・・・・・・・・・それは過去の積み重ねが生む、自分自身の軌跡。































「本当に歯の浮くセリフを次から次へと・・・・・・」

「嬉しいクセに。照れんなや」

「誰がだ」

「さーて、メシでも食いに行こか」



















 

 全ては、『過去』と『未来』で動いている。

 生きている『今』は、自分の中にしかない。









 だから悔いのない時間を生きよう。

 





























 ・・・・君と。



 少しでも、長く。


































Fin