Wデート







 朝から降っていた雨が、小降りになっていた。



 駅から徒歩15分ほどの所にある新一の家。

 着くまでは大丈夫だろうと、タクシー乗り場に向かわず線路沿いを歩き出す。





















「・・・・・・・明日は晴れてくれっかな」



















 その時、ふとメロディが聞こえた。

 メールの着信だ。

















「服部か・・・」



















 ぴぴぴと、受信メールを見る。























 お疲れさん工藤(^-^)

 こっちも雨ばっか降っとるん

 やな~ 湿気もべたべたでサ

 イアクやし。そんなのはええ

 として・・・・・・・・・
 今日泊まらして~な~
 じゃ、後でな♪


























「・・・・・・顔文字使うなよ気色悪い」

















 新一はな表情で画面をスクロールする。。

 しかし、よくよく文面を読んでみると何か変だった。















 こっちも雨ばっか降ってるんやな・・・・・・・・・?



 しかも泊まらせろ?



























「・・・・・まさか」

















 新一はふと立ち止まる。

 即効、掛かって来た番号に電話をした。



 待つこと数秒。

















『おお工藤!』

「・・・・・今どこだ」

『降りたトコやで~ ホレ、ホーム覗いてみいや』

「へ?」

















 言われて新一は振り返った。

 ホーム付近で手を振ってる影が見える・・・・・・・・・











 ・・・・・・何も見なかったフリして、新一はそれに背を向けた。





























『おえ! コラなに無視しとんねや!』

「ふざけんな! 俺はこれから蘭と約束あんだよ!!」

『どないしてん? 工藤くん、ダメなん?』

「か・・・・・和葉ちゃん?」

『蘭ちゃんと約束? そのことやん』

「はあ?」



















  新一は訳が解らない。

  その時、肩をポンと叩かれた。

















「何してんのよ、新一」

「蘭!?」

「ほらほら、駅で服部君と和葉ちゃん待ってるよ! 早く行こ!」

「・・・・・ええ?」

『ほな待っとるで~♪』



















 最後に平次の声がして、通話は切れた。

 新一は??? の表情をしつつ、蘭に背中を押されもと来た道を戻る。

















「ど、どーゆう事だよ?」

「言ったでしょー? 今日2人共用事あって東京に来るから、夜一緒にお台場遊びに行くって!」

「聞いてねえよ!!」

「・・・・・・言いました。ホント事件の事以外はすぐ忘れるんだから」













 結局駅で4人は合流。

 和葉だけならまだしも、服部平次という付録まで付いてきて新一は不機嫌を隠せない。















「うっわ。んなロコツに嫌な顔せんでもええやん」

「お前と一緒だとロクな事ねえからな・・・・・」

「そんな事件なんて簡単に起こらへんて! ほな蘭ちゃん案内頼むで~♪」

「まかしといて!」



























 そんなこんなで、夜の街へ。

 途中、やっぱり電車の中で殺人事件が起こるのだが・・・・・それはまた、後の話。

































Fin