流星群








「寒いですね~」

「あ、今、流れた!」

「嘘マジ?」

「俺まだひとつも見てないで~」

「お前ホントに視力良いのか? 俺なんてもう3個見たぞ」















 18日。というか、もう19日の真夜中。

 しし座流星群が地球に近づき、流れ星が見えまくるという今夜。



 新一・平次・探・快斗の4人は工藤邸のベランダでここ何十分も上を見上げていた。















「・・・・・・しっかし今日はすげえ綺麗な星だよなあ」

「寒いから余計だな」

「新一。そのマフラー長そうだから一緒にくるまらして」

「ん? ほい」















 震えながら快斗が新一に擦り寄る。

 そして仲良く2人並んで暫くじっと夜空を見ていた。





 その後ろ。
 持ってきたワインを飲みながら、大して興味もなさそうに目の前の宇宙を見ている男、2人・・・・・・



















「・・・・・何でそんな夢中になれるんやろ」

「まあでも良いじゃないか。寒い方が、ワインも美味しい」

「――――・・・・・・・・白馬。お前さっきから何杯飲んどんねん」













 面白くない事があった後は途端に酒の量が多くなる事を、平次だけじゃなく新一も快斗も知っている。

 だから敢えて言いたくはなかったのだが・・・・・・ひとりで1本を空けようとしているのを見て、流石に平次が口を開いた。







 さて。今日彼は何があったのだろう?













「僕が持ってきたものをいくら飲んだって良いだろう?」

「そらそやけど」

「ほらほらそこの2人! 興味ねえんだったら、うるさいから中入ってろ!」

「つーか服部。それ俺達にも持って来い」















 新一が右手をすっと差し出す。

 平次は言われた通りにワインを2つのグラスに注ぐと、それぞれに渡した。





 その時。















「あ!」

「ん?」

「見えた、見えたで今!」

















 平次が新一と快斗の間に小さな光が流れたのを見たのだ。

 そのまま2人の間に割り込み、ベランダの縁に寄りかかって既に消えているその場所を見つめる。

















「ほわー 初めて見たでホンモンの流れ星て・・・・・・・・」

「マジ?」

「あ。願い事言うの忘れとった」



















 そのまま今度は3人で流星観測。

 ぽつんとひとりになってしまった探が、苦笑しつつ、またワインを口に運んだ。






























ひとくぎり























今宵は、星が良く見える寒い夜。











・・・・・・・たまにはこんな夜も悪くない。








































Fin